写真館・ユーラシア Trot 'n Shoot Photo Gallery Eurasia


ヨーロッパ館 - European Gallery

ブリテン島 - Britain Islands

イギリス − United Kingdom
114.植物ハンターが残したもの・王立植物園(イギリス、ロンドン) - What the Plant Hunters Left Behind - Kew Garden, London, United Kingdom (January 13, 2007) 
 
キューガーデンは、ロンドンの西の郊外に ある。園内には120ヘクタールの広い敷地に6つの大きな温室があ るそうだ。もともとは小さい庭園だったものを、18世紀にジョージ3世が拡張し、世界中に広がるイギリスの植民地から植物ハンターたちが持ち帰った珍しい 植物が集められた。約3万種の植物が育てられているという。温室の建物にも歴史が感じられ、また日本や中国の文化を取り入れた地区もあったりして、森の小 道をぶらぶらと散歩し、所々で温室に入ったり、池や湖で鳥 を眺めたりすると楽しい。自然に包まれてゆったりとした時間をすごすと、日常生活のストレスがフーッとどっかに飛んでくような気がした。
 

25.世界で最初の「田園都市」レッチワース(イギリス) - The World's First "Garden City" - Letchworth, United Kingdom (February 14, 2004) 
 2003年、世界で最初の田園都 市、レッチワースを訪れた。ロンドンからケンブリッジ方面に向かう列車で約1時間。レッチ ワースの設計には、イングランドの古い中世の町並みデザインの知恵を取り入れたといわれる。 ゆっくりと曲がる道にそった中層の建物は、歩くほどに景色が変わっていく。ゆるい起伏がそのまま生かされ、道は緩く上ったり下ったりする。コモンと呼ばれ る共有緑地や噴水のある大公園。100年を経た田園都市はイギリスの大地に根付いていた。



19. 中世が香る大学街・オックスフォード(イギリス)The University Town from the Medieval Period, Oxford, UK (December 27, 2003)
 オックスフォードは800年の歴史を持つ大学町だ。オックスフォード は11、12世紀ころから聖職者の集う場所となり、これが発展して大学が確立されたのが13世紀初めころだ。以降、ケンブリッジとともに英国はもとより世 界でも有数の大学として、学問の世界に君臨している。オックスフォードを歩いていると、街並みが中世を感じさせる。



6.ロンドナーのロンドン - The Londoner's London (October 10, 2003) 世界都市ロンドン。英国経済の没落が言われて 久しいが、ロンドンは今でも政治・経済、そして文化の中心である。残念ながらロンドンに暮らしたことはないが、 ロンドンに住んでみたらどのようなロンドンと遭遇するだろうか。 ロンドナーになったつもりで、暮らしの臭いのする都市の姿を追ってみた。


5.運河のある町・ロン ドン・カムデン便り - A Town with a Canal - Camden Town in London (October 10, 2003) 
 ロンドンの中心部からわずか15分くらいでカムデン・タウンに辿りつく。カムデン・タウンはリージェント 運河の流れる町である。現代のカムデンは音楽を聞かせるビストロやスタジオ、ポップ・アートのアトリエ、ファッションの工房やショップ、パンクなヘアーサ ロン、アンティークの店などが軒を並べる。週末になると、髪を派手に染め、黒一色に身を固めたファンキーな若者がいた。カメラを持って歩いていると、ファ ンキーなポップカルチャーに入り込んだような気がする。



西ヨーロッパ - Western Europe

ドイツ − Germany
35.ドナウ流れる古き都市−イ ンゴルシュタット・レーゲンスブルク・パッサウ(ドイツ) - Old Cities where the Danube River runs; Ingolstadt, Regensburg & Passau, Germany (May 1, 2004) 
 ドイツ領内、ドイツの南西 部、バイエルン州ドナウ川に沿って歴史のある古い三都市をめぐった。イン ゴルシュタットはロマネスク様式の素朴で重厚な教会やバイエルン侯の居城をまわった。レーゲンスブルクではドナウ最古の石橋とゴチック様式の大聖堂が聳え 立っていた。パッサウは、豪奢なバロック装飾が印象的だった。ドイツの古い3つの都市ででロマネスク、バロック、ゴチックと3つの異なる様式を楽しめるの も嬉しい。

 

34.ドナウの源流の小都市−トットリンゲン・ジグマリンゲン・ウルム(ドイ ツ) - Small Cities in the Upstream Reach of the Danube River; Tuttlingen, Sigmaringen & Ulm, Germany (April 24, 2004) 
 ドナウエッシンゲンを後にドナウ川に沿ってドイ ツ南部のドナウ源流の小都市をめぐった。田園を貫く街道を走ると、ところどころにこうした小都市が現れる。市街地は2,3キロメートルくらいの広がりだか ら、車でちょっと走るとすぐに突き抜けてしまう。都市の真ん中に教会や市役所が広場に面してあり、町のどこへでも歩いて行ける。町外れには川が流れ、緑地 でピクニックができる・・・。それがヒューマン・スケールのドイツ・小都市だ。



33.大 河・ドナウの源流−ドナウエッシンゲン(ド イツ) The Origin of the Danube River, Donaueschingen, Germany (April 17, 2004
 西ヨーロッパ最大の川、ドナウはドイツ最大の森、シュバルツバルト(黒い森)の傍ら に発し、2840kmヨーロッパ大陸を横切るように流れ、ルーマニア を貫流して黒海に注ぐ。ドナウ源流は、ドイツの南西部のドナウエッシンゲンという小さい町にある。ドナウエッシンゲンにはドナウ源泉と呼ばれるいくつかの 泉があり、そこから流れ出た小川が流れ込み、シュバルツバルトから流下する2本の支流ブリガッハとブレックが合流してドナウ川となるのだそうだ。あたかも ドナウの流れのように、ゆっくりとゆったりと時間が流れるドイツの小さい町を満喫した



18. どこかで見た景色?・フランクフルト(ドイツ) - Deja Vu? Frankfurt, Germany (December 20, 2003)
 フランクフルトってどういう街?と聞かれると、一瞬答えに詰まってし てしまう。ひとことでこう、という形容詞が見つからない。大都市ではあるけれど、あまり賑やかでもない。そうそう、ゲーテの生家が有名だ。強烈なインパク トは欠けるが、暮らしやすそうな街。それでも街を歩いていると、ふと懐かしいような気分になる。どこかで見たような、デジャヴュの感覚。



17. 首都建設中・ベルリン(ドイツ) - The Capital City in the Making, Berlin, Germany (December 13, 2003)
 壁崩壊から10年後の1999年11 月、ベルリンを始めて訪れた。ベルリンには分断時代の遺構が残る一方、新首都建設があちこちで進んでいた。長らく二つに割れていた都市が、今ひとつになろ うとしている。二つのドイツが一つになり、その首都が造られようとしていた。涙と血のにおいをようやく振り払い、悲しみや苦しみを癒しながら。



16.古城のほとり・ハイデルベルク(ドイツ) - At the foot of the old castle: Heidelberg Germany (December 6, 2003)
 ハイデルベルクは14世紀初頭に建造が始まったといわれるハイデルベ ルク城が有名だ。古城は山の中腹にあり、そこからはネッカー川が眼下に見下ろせる。赤いタイルの甍が連なる町並みの俯瞰景は見事なものだ。またハイデルベ ルク大学はドイツで最古の大学で、現在でも多くの若者が学ぶ大学町でもある。古城の対岸には、ゲーテはヤスパースなどハイデルベルクゆかりの哲人たちが物 思いにふけりながら散歩したであろう、哲学の小道がある。京都の同名の道のオリジナルでもある。



オランダ − The Netherlands

15.日 蘭交流が香るオランダの小都市・ライデン - A City that Reflects the Dutch Japanese Relations : Leiden (November29, 2003)
 
ライデンは日蘭交流に縁のあった都市なのである。シーボルトが膨大な持ち帰 り資料とともに住み着いたのが、このライデンである。またライデン大学は、1855年、オランダで最初に日本学の講座がおかれ、オランダにおける日本研究 の中心地でもある。街中には俳句をしたためた建物があったり、日本刀が骨董店にならぶなど、日蘭交流の香りが感じられる。発見のある散歩が楽しめる小都市 である。



14.デルフトの眺望・オランダ - View of Delft, the Netherlands (November 22, 2003)  
 ネーデルラントとは「低い土地」という意味だが、デルフトも市内に運河が網の目のように張り巡らされている。低地を都市にする時、水はけを改善するため に掘られたのが運河である。ところどころで運河にかかる橋を渡りながらデルフトの都市を散策すると、ふと連合東インド会社の略号であったVOCと掘り込ま れた銘のある建物に遭遇したりする。またデルフトは「デルフトの眺望」の傑作を描いた画家、フェルメールが生まれ育った都市でもある。 デルフトには黄金 の世紀のオランダが生きている。



13.世界を制した小国・オランダ - The Netherlands, the Small Nation that Governed the World (November 15, 2003) ヨーロッパの小国オランダは、17世 紀、「黄金の世紀」を迎える。当時わずか人口200万人のオランダがアジアの海を制し、富を独占した。オランダの首都アムステルダムを中心に、歴史を感じさせつつも、ヒューマンスケールの心地よい都 市が魅力的だ。オランダの都市をスナップした。


スイス − Switzerland
123.電 車と徒歩で古都めぐり・チューリッヒ (スイス) Walk and Tram in the Old City, Zurich, Switzerland (April 30, 2007) 
 
最近の出張は中東が多い のだが、今回は珍しいことにスイス経由となった。チューリッヒはずいぶん昔に一度来たことがあるが、その時は団体旅行だったこともあり、町を歩く時間はほ とんど無かった。だから実質的には初めてと言っ ていい。路面電車あり、自転車の専用レーンもある。駅には駐輪場が整備されていた。チューリッヒは、どこへ行くにも電車や徒歩で誰でも行ける、小さくまと まった都市――最近の都市計画で流行の「コンパクト・シティ」――といえ るかもしれない。


24.小 国スイスは環境大国をめざす チューリッヒ&ルツェルン - Switzerland Pursues Environmental Conservation, Zurich and Luzern, Switzerland (February 7, 2004) 
 スイスといえば、九州ほどの面積の小国だ。スイスはその狭い国土にアルプスを擁し、 「観光立国」を旗印にしてきた。最近は観光はもちろんだが、環境の保 護に力をいれている。環境保護が産業としての観光を維持するために不可欠なのだ。
 「環境立国」の小国スイスの街角の風景を紹介する。



フランス − France
12.パリはなぜおしゃれか - Why is Paris so Fashionable? (November 8, 2003) 
 フランスの首都パリ。花の都とも芸術の都ともよばれる。そのパリは、まちの隅々までが絵になる。なぜ、パリはそれほどまでにおしゃれなのだろうか。



南・中央ヨーロッパ - Southern and Central Europe

イタリア − Italy
172.ローマ人の物語3:水は都市の命、ローマ(イタリア) - Story of the Romans 3, Water is Crucial to the City, Rome, Italy (December 14 2008) 
  いつか機会があったら、ローマ時代の水道を見たいとずっと思っていた。水道は道路と ともにローマが力をいれた都市のインフラの最たるものだからだ。地 下鉄のジュリオ・アグリコール駅から歩いて公園に行き、水道橋と対面した。2000年の時を隔てているが、その水道の一つは、今でもローマに水を送ってい るマルキア水道だ。その南に 高々とした高架の水道橋があって、こちらは半分以上が崩壊しているが、これはおそらくクラウディオ水道。こういう遺跡が緑豊かな公園にひっそりと存在す る。ローマは遺跡とともに生きる都市だ。


169.ローマ人の物語2:古代都市オスティア、ローマ(イタリア) - Story of the Romans 2, Ancient City Ostia, Rome, Italy (November 1 2008) 
  ローマの郊外に、ローマ帝国時代の都市が一つ、川の運ぶ土砂にうずもれていた。 それがオスティアである。ローマからは郊外電車に揺られて50分ほどで行くことができる。オスティアは紀元前7世紀の中ごろ、テヴェレ川の河口近くにロー マ初の港を築いたことに始まり、ローマの主要港として発展した。その最盛期は紀元1〜3世紀といわれ、その後、紀元4、5世紀に廃れ始め、9世紀には完全 に打ち捨てられた。そのオスティアが発掘されるのは19世紀以降となる。ローマ時代の都市の遺跡としては、ポンペイと並ぶものだ。古代ローマ人になったつ もりで、オスティアの町を歩いてみるのもいいかもしれない。


168. ローマ人の物語1:アッピア街道、ローマ(イタリア) - Story of the Romans, Via Appia, Rome, Italy (October 20 2008) 
 ロー マには見るものがたくさんある。スペイン広場やトレビの泉、ヴァチカン、フォロ・ロマーノなどなど。しかし、ぼくが選んだのはアッピア街道だった。 世界で最初の本格的な広域道路、平石を並べた舗装、松の街路樹など、アッピア街道はその後のローマ帝国の街道のモデルになり、さらに現代に至る「道」のさ きがけともいえる。これを一目みずにインフラは語れまい。セシリア・メッテラの廟(墓)の辺りから先が、古の街道の風情を漂わせる素朴な道が見られる。道 路といえば近代的な装置的なイメージがあるが、道、そこには人と人、里と里を繋ぐ素朴な「みち」が想起される。ごろごろと荷車を引いたローマ人が見えてき そうだ。


165. ドゥオモ広場のさまざまなる建築空間、ミラノ(イタリア) - Various Architectural Spaces in Duomo di Milan, Italy (Sept. 13 2008) 
  ミラノを回るならばドゥオモははずせない。ドゥオモというのは14世紀に工事が始められ、500年かかって完成されたゴチックの教会なのだ。針のように細 い無数の塔が空に向かって突き出している。その独特な外観が忘れがたい。ドゥオモの前は大きな広場に面して、建物の隙間に屋根がかかった通路、ガ レリアがある。有 名ブランドのショップだだとかレストラン、ショップなどが軒を連ねる。アーケードの真ん中あたりに通路が交差する場所があるが、そこで上を見上げると見事 なガラスドームがある。直径は38メートルもあるそうだ。  ドゥオモ広場に面する建物には、一階の広場側に柱廊(ピアッツァ)が設けられている。この一角だけもさまざまな様式の建築空間が楽しめる。


161. ファッション・シティ、ミラノの朝(イタリア) - A Morning in the Fashion City - Milan, Italy (July 26, 2008) 
  エジプトへの乗り継ぎの関係で何度かミラノに行った。ミラノといえばレオナルド・ダビンチの最後の晩餐が有名だが、ぼくはなんだか縁がないようだ。今回は ミラノの町をぶらぶらと歩いてみることにした。空港からマルペンサ特急で市内にでた。サンタゴスチーノの青空市が面白そうなので、地下鉄に乗りつ いで行ってみた。衣料や日用品、食料などなんでもそろいそうな青空市だ。火曜日と土曜日に開催している。次に、カドルナ駅のすぐ近くにあるスフォルツェス コ城へ。ここは15世紀の古い居城だ。次にドゥオモに向かうが、それは次回に続く。


57.うるわしき迷宮都市ヴェニス(イタリア) - Enchantment of the Labyrinth City - Venice, Italy (November 20, 2004) 
ヴェ ニスという都市は、6世紀の後半にアドリア海のラグーンを埋め立てて作られた海上都市である。大きくS字に蛇行して中央部を貫くカナール・グランデと、そ れにつながる無数の小運河(リオ)の網の目に囲まれた、無数の埋め立て島が実態である。ヴェニスは運河からアクセスるように作られている。陸には水上交通 を補う狭く枝分かれした路地とところどころの広場しかない。技術の時代にありながら、自動車は一切入れない。それでもヴェニスは期待を裏切らない。それど ころは、路地を縦断しながら私はこのヴェニスの華麗な魅力の虜になっていた。

スペイン − Spain

47.ガウディの見果てぬ夢・グエル公園ースペイン・バルセロナ - The Impossible Dream of Gaudi - Guell Park, Barcelona, Spain (August 28, 2004) 
 
グ エル公園(1900−1914)はガウディが夢に見た幻の田園都市であった。丘の中腹に、個性的な造園の中に配置された住宅を売り出す−これが設計当初の 狙いだった。60区画の分譲地のうち2区画しか売れなかった。不動産開発としては失敗だったが、公園として開放され、1984年には世界遺産に登録され、 いまではサグラダファミリアとともに年間400万人が訪れるスペイン有数の観光地になっている。
   

46.いき続けるガウディ建築の町ースペイン・バルセロナ - The City in the Architectural Spirit of Gaudi - Barcelona, Spain (August 21, 2004) 
 
ス ペイン第2の都市バルセロナ。カタルーニャ地方の中心都市でもある。バルセロナと聞けば最初に思い浮かべるのはアントニオ・ガウディ(1852- 1926)だろう。ガウディは自然にモチーフを求める独特のデザイン手法により、バルセロナ市内各地で住宅などを数多く手がけた。1904年には建築中の 聖家族教会(サグラダ・ファミリア)の第2代主任建築家となり、以後40年以上に渡ってこの教会の建設に力を尽くした。聖家族教会は今もクレーンが立ち、 内部には作業現場があり、建設作業が続けられている。
 

45.白い光の街ースペイン・アリカンテ - A City in White - Alicante, Spain  (August 14, 2004) 
 
ス ペインの地中海沿岸の町、アリカンテ。コスタ・ブランカ(白い海浜)の中心をなすリゾート都市である。アリカンテは古くはカルタゴの時代に城砦都市として 築かれて以来、ローマ帝国やイスラム支配を受け、現在にいたる。ローマ人はここを「光の都」(Lucentum)と呼び、ギリシア人は「白い砦」 (Akla Leuka)と 呼んだそうだ。地中海の眩しいばかりの光、コスタ・ブランかの白い浜辺、そしてサンタ・バルバラ城の白い砦。アリカンテは白い光に満ちた町だ。


オーストリア − Austria
59.技術者の正夢・ウィーン、ゼンメリング(オーストリア) - Engineer's Dreams Come True; Vienna & Semmering, Austria (December 26, 2004) 
映画「第三の男」で有名となった大下水渠は19世紀中頃、ウィーンをコレラ禍の対策として市当局が下水道を整備したも のだ。その完成とともにウィーンはコレラを制圧したのだった。もう一箇所は鉄道でイタリア方面に向かう際に通過する「ゼンメリング鉄道」だ。ヨーロッパ鉄 道史に輝く初のアルプス越え鉄道として世界遺産にも登録されている。普段は何気なく通りすぎてしまう、こうした技術者の仕事によって都市の日常は支えられ ている。


58.建築博物館・ウィーン(オーストリア) - Museum of Architecture; Vienna, Austria (December 20, 2004) 
ウィーンには素敵な建物が多い。ウィーンは芸術を愛して応護したハプスブ ルク帝国の都であり、「芸術の都」ウィーンはハプスブルク帝国と切り離せない。また19世紀後半には、市壁と土塁 がめぐらされた旧市街の周辺で、これを取り除いてここに市街を一周するリングシュトラーセ(環状通り)を整備し新しい市街地を整備した。リングシュトラー セ沿いの市街地には多種多様な建築様式が取り入れられ、あたかも建築博物館のようだ。


36.美しく青きドナウ−リンツ・ワッハウ渓谷・ウィーン(オー ストリア) - The Blue Danube; Linz, Wachau Valley & Vienna, Austria (May 8, 2004) 
 国境を越えると、ドナウ川はオーストリアに入り、 リンツ、メルクをめぐった。すでにドナウ川は川幅300メートルを越える大河に成長していたさらに
世界遺産にも指定されたワッハウ渓谷に入る。古城が川辺や山麓に見え隠れ する。ヨハン・シュトラウス2世の「美しく青きドナウ」はあまりにも有名だが、オーストリアのドナウ川の流れを見ていても、ほとんど「青い」と感じたこと は少なく、茶色に濁った水面を見ることが多かった。


ハンガリー − Hungary
37.ドナウの薔薇・ブダ ペスト(ハンガリー) - The Rose of the Danube ; Budapest, Hungary (May 22, 2004) 
 ブダベストはドナウ川の 沿川ではもっとも美しい都市である。19世紀後半から20世紀初頭に かけて、国会議事堂など絢爛たる建築物が次から次への作られたが、ロマネスク、ゴチック、ビザンチンと、様式の混在や折衷が平気で横行した。その町並み や、いかに混乱したものかと言えば、現実は否、である。様式の混在と折衷は、全体として一つの安定した秩序を作ったのである。ブダペストは個性と様式が時 代を超えて鬩ぎ合い、それでいて全体が美しい均衡を保つ、世界でも類を見ない不思議な魅力に満ちた都市だ。



チェコ − Czeck Republic
48.百塔の街・プラハ (チェコ) - The Hundred-Spired City; Prague, Czeck Republic (September 4, 2004)
 チェコ共和国の首都、プラハ。モルダウのほとりの小都市プラハはヨーロッパでも有数 なゴチックの町だ。プラハ城から下りカレル橋を渡ると旧市街に入る。 路地を抜けていくと市役所が現れる。壁面にある二つの金属円盤を持つ天文時計が印象的だ。旧市街の建築にはゴチック様式のものが多いが、建築博物館とも呼 ばれるように様々な様式の古い建物が残されている。プラハの歴史的地区は1992年にユネスコの世界遺産に登録された。




ローマニア − Romania
38.そしてドナウは海になった ブカレスト&ドナウデルタ(ルーマニア) - And the Danube Merged with Sea; Bucharest & Danube Delta, Romania (May 29, 2004) 
 
ハンガリーを過ぎドナウ 川はさらに、ユーゴスラビアやブルガリアを経てルーマニア平原を流れ下る。ブカレストから広大なルーマニア平原を走り、黒海に向かうドナウを追う。ドナウ デルタの入り口・トルチャから船にのってドナウデルタを下る。このドナウデルタでドナウ川は黒海に流れこむ−いや流れ込むというよりは、広く大きな黒海の 水に飲み込まれて一つになる、といった方がいいかもしれない。全長2840kmのドナウの流れはここに終わる。
 


オムニバス - Omnibus

51.アンビリーバボー!不思議に満ちた世界の街角から - Unbelievable!  The World with Wonders - Omnibus  (September 25, 2004)
 
世界は不可思議な光景に満ち溢れています。ユーモアや過剰なサービス精神が透けて見え、微笑ましい光景もあれば、なぜ か可笑しい真面目な光景もあります。ただ、とりわけ「アンビリーバボー」な光景は、内戦やテロかもしれません。この最後のカテゴリーの
不可思議だけは、永遠に地球上から消えて欲しいと思います。



26.音楽は地球をめぐる-音楽のある街角から - The Music Goes Around the Earth (February 21, 2004)
 
音楽は写真とともに私・ヘムレンのもう一つの趣味。都市を歩いて街頭で音楽が演奏されていたりすると、嬉しくなって足 を止めることがよくあります。都市という無機質で機能的な空間に、人間らしさを感じさせる瞬間でもあります。今回は、私が旅した世界の街角で、音楽を感じ ながらシャッターを切った写真を集めてみました。北米からヨーロッパ、アジア、日本と続きます。



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