10 川づくりの実験場 −The Testing Site of River Engineering ドナウ川に流れ込む小川。ウィーン市ではこうした小川の護岸工事を、コンクリートを使わずに、粗朶(そだ、木の枝を束ねたもの)や木杭で止め、柳の枝を挿し木して根を生やさせることで固着させている。「多自然」とか「近自然」の工法と呼ばれる。この美しい小川もそのような方法で整備されたもの。日本の川作りにももっと応用されるべき技術だ。ハイテクばかりが技術ではない。
10 川づくりの実験場 −The Testing Site of River Engineering